<はじめに>
1アーティスト1曲を基本として、2017年リリースの楽曲から選定しました。
各曲ともiTunesからの試聴ができますが、再生時のボリュームにはご注意ください。
ワガママMIRROR HEART / 大橋彩香
作詞:真崎エリカ 作曲:加藤裕介 編曲:酒井拓也(Arte Refact)
[TVアニメ「政宗くんのリベンジ」OP]
"PLEASE DON'T! PLEASE WAIT! 叫びたいのに…"
2017年1月、TVアニメ「政宗くんのリベンジ」が放送されました。
メインヒロインに大橋彩香さんを据え、その周囲に三森すずこさんや水瀬いのりさん、田所あずささん、早見沙織さんたちを起用するとんでもない声豚向けアニメが始まったなという印象がありましたが、そのOPの破壊力ときたら…。
「ワガママMIRROR HEARTがあるから2017年の10選は実質9選」とはよく言ったもので、リリースから1年が経とうという今日でも勢いが全く衰えません。
大橋彩香さんと言えば、来年5月にパシフィコ横浜でのワンマンライブが決まるという嬉しいニュースもありました。
2018年も最高の「だから強制!」、やっていきましょう。
ただし、串カツ田中のチンチロで出てくるメガハイボールを飲ませるコールに使うのは厳禁ですよ。
※アルハラにおいては慎重な意見が飛び交う昨今ですが、当ブログにおいても、アルハラの撲滅運動を推進しています。
Smiling Spiral / 内田真礼
作詞・作曲:田淵智也 編曲:eba
[内田真礼ミニアルバム「Drive-in Theater」収録]
"みんなの「がんばって!」が聞こえたから また強くなれたよ"
2017年1月という年明け間もないタイミングでリリースされたミニアルバム「Drive-in Theater」。
ミニアルバムということで収録はたった6曲でしたが、それでも十分に力強さのある6曲でした。
その中でも特に「モラトリアムダンスフロア」*1「クロスファイア」*2「Smiling Spiral」からの選出には悩まされましたが、決め手となったのはやはりライブでの楽しさ。
2月の代々木第一体育館、7月の日比谷野外音楽堂でそれぞれ浴びる機会に恵まれましたが、現地で聞くと爆発力の塊みたいな楽曲でした。
田淵智也&ebaという攻撃的な提供陣にのせて繰り出される、内田真礼さんのライブパフォーマンスは圧巻。
終盤の掛け合い「じゃあ、超スゴイ大歓声をヨロシク!」「You can do it!」「Marvelous!」の流れは、何度聞いてもライブ会場の様子を思い出して興奮してしまいます。観客のコールやクラップ、ウェーブが飛び交う、まさになんでもありの1曲。
かかわり / TrySail
作詞・作曲:渡辺翔 編曲:倉内達矢
[スマートフォンゲーム「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」テーマ曲]
"ヨワクナイ ヨワクナイ 君は弱くないよ"
ひたすらキャッチーでTVアニメ「エロマンガ先生」のOPでもおなじみTrySail 6th Single「adrenaline!!!」、そのカップリングにとんでもない曲が収録されています。それがこの「かかわり」です。
作曲渡辺翔さんと編曲倉内達矢さんのタッグは伊達ではなく、AメロBメロサビ…とどこを切り取ってもおいしい曲になっています。
特に注目すべきなのは、2番Aメロの夏川椎菜さんのソロ部分(この項目冒頭の歌詞)。ここが聞きたくてライブに足を運ぶこともしばしばでした。
2017年は「グレープフルーツムーン」や「フワリ、コロリ、カラン、コロン」のリリースを通して、夏川椎菜さんの歌唱を通しての表現力がグンと上がったと思っています*3。
夏のドーン! / Poppin'Party
作詞:中村航 作曲・ 編曲:岩橋星実(Elements Garden)
[Poppin'Party 7th Single「Time Lapse」収録]
"ドーンと ドーンと 空に咲け!"
Poppin'Party 7枚目のシングルのカップリングに、これまたとんでもない楽曲が潜んでいました…。
シングルのリリースは9/20と、ちょっと夏とは言えない時期でしたが、本家のスマートフォン向けリズムゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」での配信開始が8月と聞いて納得しました。
ゆったりとしたボーカルから始まる曲ですが、それがまた良い…。直後急激にBPMを上げ、Aメロまでの間で完全に気持ちよくなってしまいます。Bメロ~サビの繋ぎも申し分なく、愛美さんの歌唱と相まって夏祭りのワクワク感を想起させる1曲に仕上がっています。今年もまた、好きな夏楽曲が増えてしまいました。
紅花火 / Machico
作詞:森由里子 作曲・編曲:内海孝彰
[Machico メジャー1st Album「SOL」収録]
"消えない大輪の華 今日が過ぎたって 心には咲くでしょう きっときっとずっと…"
またしても夏楽曲からの選出となりましたが、こちらはうってかわってバラード曲。
Machicoさんは「この素晴らしい世界に祝福を!」のタイアップ曲「fantastic dreamer」「TOMORROW」等が有名ですが、それ以外にも、こういった切ない片想いを歌った曲において素晴らしい表現力を持っていると思います。
リトルシューゲイザー / 水瀬いのり
作詞・作曲・編曲:中山真斗
[水瀬いのり 4th Single「アイマイモコ」収録]
"まだ終わらせないんだ 僕のシナリオ"
水瀬いのりさんの2017年リリースの楽曲、これと「コイセヨトオメ」「Will」「星屑のコントレイル」「Ready Steady Go!」からは、正直1曲を選べません。
他のオタクの10選を眺めていてもこの曲はあまり挙がっていなかったのであえてチョイスしています。
すでに挙げた各曲も12月の1stライブで浴びた時はとてつもないパワーがありましたが、生バンドという利点を最大限活かしていたのはこのリトルシューゲイザーだった気がします。
ベースラインがひたすらに気持ちよく、中山真斗さんの描き出すダークな世界観と相まってずっと浸っていたい心地良さがありました。*4
Pajama KINGDOM / 田所あずさ
作詞:Q-MHz 作曲:Q-MHz 編曲:堀江晶太
[田所あずさ 3rd Album「So What?」収録]
"今日だって僕たちは がんばっていたよ ジタバタと足掻いてた そんな人生"
今年リリースのアルバム「So What?」を一通り聞いて最初に印象に残ったのがこの曲でした。
アニクラでよく耳にするのは「DEAREST DROP」、歌詞とメロディのエモさなら「僕は空を飛べない」、結婚式・葬式で流すなら「そう上手くいかないものです。」等々、いろいろな一面を見せるアルバムですが、個人的には、深く考えずにひたすら盛り上がれる「1 HOPE SNIPER」「運命ジレンマ」の系譜をたどり、ライブで映えるこの曲がお気に入りです。気づいたら天井に突き刺さっているタイプのタドコロック楽曲です。*5
シャドーロールの誓い / ナリタブライアン(CV.相坂優歌)
作詞・作曲・編曲:Haggy Rock
[ウマ娘 プリティーダービー STARTING GATE 06 収録]
"溢れる涙たちを こぼさないための誓い"
アイマイモコ(水瀬いのり)、ドキドキラビリンス(小倉唯)、ナイモノバカリ(夏川椎菜)などを手がけ、最近個人的にも関心を寄せているHaggy Rockさんの提供曲からは、ウマ娘の楽曲を選びました。
どれも個人的には刺さりますが、「シャドーロールの誓い」ではそれらの楽曲どれとも異なる独特の世界観が、相坂優歌さんの透明感あるボーカルを伴って表現されています。
1番サビ前のセリフ「負けない...!」、2番サビ前のセリフ「ブッちぎる…!!」のインパクトは絶大です。
サタデー・ナイト・クエスチョン / 中島愛
作詞:加藤慎一 作曲:山内総一郎 編曲:フジファブリック
[TVアニメ「ネト充のススメ」OP]
"うっごきっだっすっ!サタデナイ!"
2017年も最後になって駆け込んできたこの1曲。
中島愛さんの枠では、TVアニメ「風夏」EDである「ワタシノセカイ」と最後まで迷いました。
楽曲提供にフジファブリックが関わったことでも話題になりました。イントロからAメロまで繰り返されるメロディラインがひたすら気持ち良い。
TVアニメ「ネト充のススメ」放送開始後、私が足を運ぶアニクラでは必ずと言っていいほど耳にする楽曲で、人気の高さが伺えます。
復帰後の中島愛さんの音楽活動がますます楽しみになります。*6
明日の君さえいればいい。/ ChouCho
作詞:松井洋平 作曲・編曲:yuxuki waga(fhána)
[TVアニメ「妹さえいればいい。」OP]
"君が望んでる…君さえいればいい…"
こちらも2017年冬アニメのタイアップ曲。
作品のラジオ番組でゲスト出演した本人も「収録が大変ハードだった」と語るほどにサビが長いのが特徴的な曲。
実は松井洋平さんとfhánaの和賀裕希さんの組み合わせは、過去にアイドルマスターミリオンライブ!の楽曲「俠気乱舞」でも実現しています。こちらは和テイストを前面に押し出し、ジュリア役愛美さんを始めとしたボーカルを惹き立てる楽曲になっていますが、今回は王道タイアップソングに仕上がってきています。
綺麗なイントロからスッとボーカルが入ってくるのもおすすめしたいポイントです。*7
作品に即した歌詞がまたいい味を出しているので、是非アニメ本編を見ながら堪能したい曲です。
ちなみに私が選ぶ2017年アニメのベストヒロインは、同作品の白川京(CV.加隈亜衣)です。
「…ねぇ、飲まない?」
<おわりに>
毎年10選する度に思うことですが、10曲なんてとても選べません。
その中でどれを削り、どれを採用するか悩んだ挙句、各々が選ぶ10選を眺めるのが、ここ数年の年末の楽しみになっていたりします。
来年も良き楽曲に出会えますように。
*1:和のテイストが盛り込まれたダンサンブルなロックナンバー。会場によって太鼓が登場したり、乗降装置に内田真礼さんが乗り込んだりと、ライブ毎に手のかかった演出も見どころです。
*2:2月の代々木第一体育館でのライブでは、この曲中にバズーカ砲を使った演出で飛んできたゴムボールを運良く拾うことができたのですが、サインも何も書いてないただの緑色のゴムボールだったのも、今となってはいい思い出です。
*3:所謂推し補正
*4:中山真斗さんは、田所あずささんにも「孤独な惑星」という楽曲を提供しており、そちらも一層ネガティブな内容ではありますが、ズンズン惹き込まれてしまう魅力があります。
*5:もちろんタドコロック一辺倒ではなく、Beyond Myselfの頃の俊龍俊龍俊龍太田雅友rinoyozuca*のような布陣のアルバムも待っています。来年こそ期待して…ええか?
*6:中島愛さんの4th Album「CURIOSITY」収録曲と作家陣が公開されていますが、その豪華さを見るに、今からリリースが楽しみです。
http://e-stonemusic.com/mamegu/archives/news/2107
*7:今年12月に地元・福井のクラブイベントに出演させていただいたときにも使わせていただいた楽曲で、その際もこの導入部をどう綺麗に見せるか(聞かせるか)に注力した覚えがあります。