※1アーティスト1曲を基本として、2018年リリースの楽曲から選定しました。
- 瞬間最大me / 相坂優歌
- Save you Save me / 衛藤可奈美(CV.本渡楓), 十条姫和(CV.大西沙織), 柳瀬舞衣(CV.和氣あず未), 糸見沙耶香(CV.木野日菜), 益子薫(CV.松田利冴), 古波蔵エレン(CV.鈴木絵理)
- One Step / 玉木マリ(CV.水瀬いのり), 小淵沢報瀬(CV.花澤香菜), 三宅日向(CV.井口裕香), 白石結月(CV.早見沙織)
- セツナRing a bell / 内田真礼
- 三月と群青 / 水瀬いのり
- 海と空のヒミツ / 三森すずこ
- CREATION×CREATION / 石原夏織
- hectopascal / 小糸侑(CV.高田憂希), 七海燈子(CV.寿美菜子)
- Lilas / 雨宮天
- パレイド / 夏川椎菜
瞬間最大me / 相坂優歌
作詞・作曲:大森靖子 編曲:大久保薫
[相坂優歌 1st Album「屋上の真ん中 で君の心は青く香るまま」収録]
"何次元の憂鬱で 三次元は窮屈で 二次元でエスケープして 一限サボって屋上から"
今年は明けて間もない1月からとんでもないアルバムが出現しました。
相坂優歌さんの「屋上の真ん中 で君の心は青く香るまま」です。
「透明な夜空」「セルリアンスカッシュ」「ひかり、ひかり」などのキャッチーなタイアップ曲から「Prime Point」のような俊龍ナンバーまで網羅したアルバムのリード曲がこの「瞬間最大me」です。
大森靖子氏の独特な世界観を、アーティスト・相坂優歌が見事に表現している一曲だと思います。
ちなみに僕は相坂優歌さんの顔ファンであり、身体ファンであり、楽曲ファンです。1日も早い声優・アーティスト業への復帰をお祈りしています。
Save you Save me / 衛藤可奈美(CV.本渡楓), 十条姫和(CV.大西沙織), 柳瀬舞衣(CV.和氣あず未), 糸見沙耶香(CV.木野日菜), 益子薫(CV.松田利冴), 古波蔵エレン(CV.鈴木絵理)
作詞・作曲:大畑拓也 編曲:eba
[TVアニメ「刀使ノ巫女」OPテーマ]
"すべてを薙ぎ払えるような すべてを守り抜けるような"
2018年1月アニメからは、頭サビが印象的な刀使ノ巫女の1stOPを選択しました。
今年春~夏にかけては、どのアニクラに足を運んでも必ず一度は流れていたあたり、人気の高さが伺えます。
Save you Save meに限ったことではありませんが、アレンジャーであるebaの携わる女性声優楽曲(キャラソン)には本当に外れがないです。*1
One Step / 玉木マリ(CV.水瀬いのり), 小淵沢報瀬(CV.花澤香菜), 三宅日向(CV.井口裕香), 白石結月(CV.早見沙織)
作詞・作曲:ゆよゆっぺ 編曲:ゆよゆっぺ、やいり
[TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」第8話・第13話挿入歌]
"いつもはじまりはこのOne step どこまでも続くこのOne step"
同じく1月アニメから、今度は挿入歌として使用されたこの曲を選択しました。
「シリーズ構成・脚本 花田十輝」のオリジナルアニメ作品、女の子たちが友情を深めながら南極を目指していくストーリーでしたが、後半になるにつれ、挿入歌の流れるタイミングが毎度絶妙でした。
人間関係の描写、知らない場所へ向かうワクワク感、物語を彩る音楽、キャスティング、どれをとっても2018年の五指に入る作品だと思います。*2
セツナRing a bell / 内田真礼
作詞・作曲:田淵智也 編曲:R・O・N
[内田真礼 2nd Album「Magic Hour」収録]
"飲めもしないコーヒー もったいないから捨てらんないし どちらが買ったかわかんない あの本もまだ棚に並んでるし"
Agitatoもロマンティックダンサーもtake you take me BANDWAGONも同じアルバムに収録されてるとか何かのバグでしょ
— 雲丹(うんつぁん)🍣 (@untan1014s) December 15, 2018
今回10選を書くにあたり、この「Magic Hour」というアルバムには本当に頭を悩まされました。良い曲が多すぎるという贅沢な悩みです。
「take you take me BANDWAGON」のようなライブカチ上げ田淵ナンバーから、「シンボリックビュー」のような疾走感のある渡辺翔ナンバーまで、アルバムで1本記事が書けそうなレベルです。
さらにはSSSS.GRIDMANのタイアップ曲で「youthful beautiful」まで出てきました。内田真礼さん、2018年もイイキョクしか歌わないしいい加減にしてほしい(好き)。
その激戦区の中でもこの「セツナ Ring a Bell」を選んだのは、やはり上記の歌詞に込められた切なさがポイントでした。田淵智也さん、愛しています…。
内田真礼さん本人もラジオで語ってたけど、セツナ Ring a Bellは2番の歌詞「飲めもしないコーヒー もったいないから捨てらんないし どちらが買ったかわかんないあの本もまだ棚に並んでるし」の表現が絶妙過ぎるし是非フルで聞いてもらいたい曲
— 雲丹(うんつぁん)🍣 (@untan1014s) April 26, 2018
三月と群青 / 水瀬いのり
作詞・作曲・編曲:藤永龍太郎(Elements Garden)
[水瀬いのり 2nd Album「BLUE COMPASS」]
"だけど本当はわかっていたんだ これで最後だ 離れたらもう届かない だから君に一つ伝えなくちゃ"
BLUE COMPASS一巡目はidentity(南田健吾), アルペジオ(山崎佳祐), 三月と群青(藤永龍太郎)の3曲でエグい刺さり方をしている
— 雲丹(うんつぁん)🍣 (@untan1014s) May 22, 2018
このアルバムも「identity」や「アルペジオ」の間でだいぶせめぎ合いがありました。
この曲をきっかけに「ライブツアーがあってもどこかでチケット見つけて1箇所行ければいいや」というスタンスの自分が、久々に声優のFCへ加入し、金沢・愛知の公演を回ることになりました。
Dメロ「だけど本当は わかっていたんだ~だから君に一つ伝えなくちゃ」から始まる間奏のギターが、あまりに藤永龍太郎です。
作詞作曲編曲を務める同氏はバンドリ!関連でも目覚ましい活躍を遂げています。これからも楽しみなElements Gardenのコンポーザーです。
ところで、彼がキリンレモン×水瀬いのりコラボ企画のために同じく作詞作曲編曲を担当した「まっすぐに、トウメイに。」*3の音源化はまだでしょうか…?
海と空のヒミツ / 三森すずこ
作詞:きみコ 作曲:佐々木淳 編曲:nano.RIPE
[三森すずこ 4th Album「tone.」収録]
"海と空を閉じ込めた手のひら 少しずつ解き明かすよ"
元々好きなnano.RIPEのサウンドに、歌声の好きな三森すずこさんの柔らかなボーカルが乗ってもう最高です。
三森すずこ 4th Album「tone.」はGLAYのHISASHI氏が手がけた「比翼の鳥」や志倉千代丸氏が提供し、アニサマでも披露された「革命のマスカレード」が収録されるなど、なかなか豪華なアルバムとなっております。個人的に好きなのは「WONDER FLIGHT」ですが、初出は2016年ですので今回は対象外となりました。
CREATION×CREATION / 石原夏織
作詞:畑 亜貴 作曲:高尾奏之介 編曲:eba
[石原夏織 1st Album「Sunny Spot」収録]
"みんなで楽しい方へと 行くよ行かなきゃ Wow wow Happy CREATION"
今回10選を書くにあたり、この「Sunny Spot」というアルバムには頭を悩まされました。良い曲が多すぎるという贅沢な悩みです。さっきも同じことを書いた気がします。
石原夏織さん、アルバム提供陣でクリエイター天下一武道会を開きがち pic.twitter.com/NgI7mltSHA
— 雲丹(うんつぁん)🍣 (@untan1014s) November 16, 2018
私の中で、今回の天下一武道会を制したのは、畑亜貴×高尾奏之介×ebaでした。
同アルバム収録の「Untitled Puzzle」も「Singularity Point」も「Orange Note」も、それぞれに好きなポイントはあるのですが、この曲は小倉唯さんの「ハイタッチ☆メモリー」を彷彿とさせるようなイントロからの爆発力に惹かれました。*4
始めから終わりまでトップギアで駆け抜け、耳触りの良いフレーズやサウンドに身を任せているといつの間にか終わっているタイプの曲です。
hectopascal / 小糸侑(CV.高田憂希), 七海燈子(CV.寿美菜子)
作詞:中村彼方 作曲:本多友紀(Arte Refact) 編曲:脇眞富(Arte Refact)
[TVアニメ「やがて君になる」EDテーマ]
"明日は何になる?やがて君になる 繊細な中身 覗いてみて"
2018年冬クールのタイアップはやはりこの本多。アニメ本編も最後までドキドキしながら視聴しました。小糸侑(CV.高田憂希)、七海燈子(CV.寿美菜子)、佐伯沙弥香(CV.茅野愛衣)を巡る感情の描写がたまりませんでした。2期はまだか…。
曲調は小気味よいイントロからしっとりしたA~Bメロとサビを行き来し、高田さんと寿さんによるクソエモ掛け合いのDメロを経て、ラスサビ前にオタクの好きそうな跳びポイントが迎え撃ち…と、完全に降参でした。
作詞の中村彼方氏と作曲の本多友紀氏のタッグは「星のダイアローグ」「Star Divine」を始めとする少女☆歌劇 レヴュースタァライト関連楽曲でも目にした後半のクールでした。段々と"女女アニメーション"を彩る楽曲に無くてはならない存在になってきましたね。
Lilas / 雨宮天
作詞・作曲・編曲:塩野海
[雨宮天 2nd Album「The Only BLUE」収録]
"毎日頑張りすぎている 君の背中に「おかえりなさい」と言う場所が ここにはあるでしょ?"
今年の雨宮天ライブツアー2018 “The Only SKY” のアンコールラストで披露されたLilas、その際に雨宮天さんがこのフレーズ「ここにはあるでしょ?」を歌う際に足元を指していたのが強く印象に残りました。
オタクはこの手の演出に弱いです。雨宮天さんのツアー、また帰りたい場所になりました。
雨宮天さんの楽曲の中では疾走感溢れるクールなナンバーよりも、「夢空」「チョ・イ・ス」が好きなタイプなので、アルバムがリリースされこの曲の存在を知ったときは本当に嬉しかったのを覚えています。
パレイド / 夏川椎菜
作詞:ワタナベハジメ 作曲:山田竜平 編曲:山田竜平
[夏川椎菜 3rd Single「パレイド」収録]
"うまく笑えてたら 今の僕はこんなじゃない だから身の丈に合わない きれいごとを 口ずさむのかな"
最初にこの歌詞を耳にしたときは、あちこちから自分の過去を抉られるような感触があったのを覚えています。
リリース前の時点で視聴MVを繰り返し繰り返し再生するうち、自分にとってこのパレイドは、「この曲のこのフレーズが好き!」とか「この曲のここがエモい!」とか、そんな表現ができるものとは別次元の曲になっていきました。
ところがリリース後、声優雑誌上でのインタビューを通じて、
「安易に"頑張って"や"大丈夫だよ"とは言わずに、同じような悩みを抱えた人がいることを知ってもらいたいためで、救いの言葉はないが救える歌」(要旨)とする本人の想いを知ることができました。
「劣等感を隠してる全ての人に、寄り添えるような、そういう曲なのかなと、おもいます!」*5
夏川椎菜さんのブログでのこの一文も相まって、改めてこの曲に向き合うことができるようになり、その意味でも2018年で深く印象に残った1曲です。
来年も良き楽曲に出会えますように。