※1アーティスト1曲を基本として、2019年リリースの楽曲から選定しました。
- 共鳴レゾンデートル / 内田真礼
- 点描の唄 (井上苑子 ソロver.) / 井上苑子
- イエスタデイ / Official髭男dism
- Step Up! / 水瀬いのり
- Clover Days / Clover(矢吹可奈, 北沢志保, 箱崎星梨花, 高坂海美)
- Distortionary / halca
- ロケット / 月坂紗由(鬼頭明里)
- 青い関係 / 諸星すみれ
- スノウ・グライダー / Run Girls, Run!
- Sunset カンフー / TrySail
共鳴レゾンデートル / 内田真礼
作詞・作曲：田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)
編曲：堀江晶太(PENGUIN RESEARCH)
[内田真礼 2nd Mini Album「you are here」収録]
"ほらその手を伸ばせばいいよ 二人分のスペースは空いてるんだよね"
・虎に翼
・鬼に金棒
・弁慶に薙刀
……等々の諺は皆さんもよくご存知の「強いものが有利な条件を得て、ますます強くなることのたとえ」であります。
アルバムでこの曲を初めて聞いた時の感想は「確かにクリエイターは有名どころだけど、まあこんなもんでしょ」でした。
ところが、参加したZeppツアーで実際に聞いてみたら「縦に跳んで良し、横に跳んで良し」のバケモン楽曲になっていました。
「ライブで聞いたら予想以上の楽しさだった」経験は多々ありますが、その中でもトップクラスに箱鳴りの良い曲だったと言えます。
現場に足を運ぶことの大切さを再確認させてくれた1曲です。
共鳴レゾンデートルの2サビ明けから始まる「共鳴したい！」「共鳴しよう！」のコールアンドレスポンス、だんだん感情が乗ってきたのか最後は「…っ、共鳴、したぁぁい……♡」になってたし、高まりながらも「ステージ上でなんて色っぽい声出すんや！（好き！！！）」となってしまった
— 雲丹(うんつぁん)🍣 (@untan1014s) 2019年11月9日
点描の唄 (井上苑子 ソロver.) / 井上苑子
作詞・作曲：大森元貴 編曲：園田涼
[アルバム「白と色イロ」収録]
"私の僕の 時間が止まればいいのに"
原曲は昨年発売のMrs. GREEN APPLEの7thシングル『青と夏』のカップリング曲「点描の唄（feat.井上苑子）」ですが、今年リリースのアルバムでソロver.が収録されました。
ボーカルが女性一本になったことで、アルバムとしてのまとまりが出るようになり、また、ピアノの伴奏がいっそう映えるようになりました。
エネルギッシュなオタクソングばかり浴びていると、こうした音数の少ない曲も時々恋しくなります。
イエスタデイ / Official髭男dism
作詞・作曲：藤原聡 編曲：蔦谷好位置
[映画「HELLO WORLD」主題歌]
"遥か先へ進め 身勝手すぎる恋だと 世界が後ろから指差しても"
世間ではPretenderが大ヒットですが、映画「HELLO WORLD」を思いのほか楽しめたのもあり、自分はすっかりイエスタデイ派です。
一行瑠璃たむ……
例えばback numberでは「高嶺の花子さん」が一番好きなのですが、オタクソングではない一般曲だと思って聞いていても、気になる曲のアレンジにはやはり蔦谷好位置さんの名前があります。 *1
Step Up! / 水瀬いのり
作詞：唐沢美帆・川崎智哉 作曲・編曲：川崎智哉
[水瀬いのり 3rd Album「Catch the Rainbow!」収録]
"One Two 風きって So One Two Three Four 走れ もっと自由に 広がるフィールドへ"
リリース当初は「Future Seeker」「brave climber」のどちらを選ぼうか悩んでいたのですが、6月のライブに向けて聴き込んでいくうちにだんだん評価を上げ、武道館の１曲目でイントロを浴びた瞬間、頂点に躍り出た印象深い曲です。
唐沢美帆さんの手掛ける前向きな歌詞がリードトラックにぴったりです。
サビの歌詞に合わせて指を順番に立てていくだけでも楽しいのに、ラスサビでは「Step Up!」の歌詞を合図に転調する箇所までついてきて、もはや為す術がありません。
Clover Days / Clover(矢吹可奈, 北沢志保, 箱崎星梨花, 高坂海美)
作詞：工藤了 作曲：じん 編曲：堀江晶太
[コミックス「アイドルマスター ミリオンライブ！Blooming Clover 5」オリジナルCD収録]
"舞い上げて Clover Days 長い長い 夜を超えたら 傷跡も痛みも 未来に変えよう"
真理絵さんの歌う「Clover Day's」も好きですが、今回はアイドルマスターミリオンライブ！からの選出です。
配信どころか公式の試聴MVすらなく、今年リリースの楽曲とは思えないレベルですっかり入手困難な音源となってしまいました。
しかし、ラスサビ前の無音10拍を破る北沢志保（CV.雨宮天）の歌声は、キャラクターの魂が乗り移った完成形のそれです。
来年の野外ライブにて披露され、Blooming Cover5巻の原作が再現される機会を願ってやみません。
「木戸衣吹, 雨宮天, 麻倉もも, 上田麗奈, じん, 堀江晶太, ミリオンライブ」
— 雲丹(うんつぁん)🍣 (@untan1014s) 2019年7月13日
このキーワードの中で2つ以上反応するオタクだったら無条件に勧めたいのがClover Daysなんだけど、配信はないしAmazonの在庫は枯れてるしで、気軽に人に勧められないのめちゃくちゃもどかしい
【ご報告】「アイドルマスターミリオンライブ！Blooming Clover」。Cloverの歌う「Clover Days」の作曲を担当させていただきました。
— じん (@jin_jin_suruyo) 2019年6月17日
エモーショナルな本編に相応しい、良いメロディが書けたと思います。
是非聴いて欲しい。詳細はURLから。https://t.co/knd2nQ4UDG
Distortionary / halca
作詞：宮嶋淳子 作曲・編曲：金崎真士
[halcaミニアルバム「white disc +++」収録]
- provided courtesy of iTunes
"耳を塞いでも もう戻れない 前を向かなきゃ また朝が光るように"
・Untitled Puzzle / 石原夏織
・Strawberry Trapper / Guilty Kiss
・Cinderella Beyond The Destiny / petit milady
作編曲の金崎真士さんは、切れ味のあるこれらの楽曲が好きで気になっていたクリエイターだったので、「もしや……！」と思ってCDを借りてみたところ、個人的に大当たりでした。
ライブハウスで生バンドをしょって熱唱する姿が目に浮かびます。
halcaも「サカナイトデイズ」「Complexの事情」など、ノンタイアップ曲がどんどん強いアーティストになっていきますね。
ロケット / 月坂紗由(鬼頭明里)
作詞・作曲：渡辺翔 編曲：伊藤翼
[TVアニメ「Re:ステージ！」キャラクターソング]
"月目覚めたら明るくて 自然で優しい引力で 気持ちごと 君のもとへ素直に向かう"
正直、「せーので跳べって言ってんの！ 」と大変迷いました。
鬼頭明里さんの歌声が好きなのか、渡辺翔・伊藤翼両氏のタッグが好きなのか、そのおそらくどちらもが好きで、最終的にこちらを選択しました。
90前後のゆったりとした導入から、A～Bメロにまたがって一気に倍の180に駆け上がる進行、好きにならないはずがありません。
運転中に聞くと、サビ入りの開放感が気持ち良すぎてアクセルベタ踏みしたくなる危険な曲でもあります。
ソロアーティストとしてもデビューした鬼頭明里さん、これからの活躍に目が離せません。
青い関係 / 諸星すみれ
作詞：最果タヒ 作曲：ak.homma 編曲：白戸佑輔
[諸星すみれ 1st Mini Album「smile」収録]
- provided courtesy of iTunes
"「夢を見ているのに、現実を見なくていいんですか？」
「夢を見ていないのに、現実を見ていいんですか？」"
イントロからピアノの音色が美しく、また透明感のあるボーカルも相まって一気に曲の持つ世界観に引き込まれます。
本間さん(ak.homma)にはMDプレイヤーでポルノグラフィティを聞いていた10数年前から頭が上がりません。
スノウ・グライダー / Run Girls, Run!
作詞：只野菜摘 作曲・編曲：石濱翔(MONACA)
[Run Girls, Run! 6th Single「Share the light」カップリング曲]
"まとまらない 想いは重くて 落ちる スノウ・グライダー"
同じ身体を動かす曲でも、腕を上げ、マサイよろしくジャンプを繰り返すのが楽しい曲とはうってかわって、ひたすら音楽に合わせて揺れ続けるのが気持ち良くなってくるタイプの曲です。「秋いろツイード」「さよならアンドロメダ」などを例に挙げると、伝わるでしょうか。
12月の京PremiumLive 2019において、Run Girls, Run!メンバーによる見事なパフォーマンスを目にしたのも記憶に新しいです。
Sunset カンフー / TrySail
作詞・作曲：megane（LIVE LAB.） 編曲：小松一也
[TrySail 3rd Album「TryAgain」収録]
"最強で最高のこの必殺の技 ここで決める Sunset カンフー"
警察も黙り込む見事なサビ前空白と、それを埋めんと会場全体が吠えるイェッタイガーは一見（一聴）の価値ありです。
前述のサビ前が特に注目されがちですが、開幕から鳴り響く銅鑼やBメロの始まりを告げる鐘の音、そしてサビには尺八のようなサウンドも混ざり合い、今までにないTrySailの方向性を打ち出してきた点も高く評価したいです。*2
終わりに
・さよならレディーメイド / AiRBLUE
・ミツバチ / Le☆S☆Ca
・うつろい / TrySail
・forget-me-not / ReoNa
・刀身をやさしくタップ♡ / SAMONJI & 義元左文字(篠田みなみ) & 小夜左文字(秦佐和子) & 江雪左文字(佐藤亜美菜)
・町かどタンジェント / shami momo(小原好美, 鬼頭明里)
・ギブミーメタファー / STAR ELEMENTS (山崎はるか, 木戸衣吹, 種田梨沙)
・Happy weather girl / Study(白石晴香, 富田美憂, 鈴代紗弓)
・Life is tasty! / 燦鳥ノム
・月を追う真夜中 / 藍井エイル
・キタイダイ / 夏川椎菜
・星屑のカーテン / 三森すずこ
・スマッシュ・ドロップ / 麻倉もも
・アナログハート / Alt!!
……軽く振り返っただけでも10選候補が続々出てきますし、「他に10選をチョイスしている方もきっと選び切れないのではないか」と考えながら、この記事を書いています。
だからこそ、その中で切り取った10曲というものが輝いて見えるし、自分以外の10曲というのが見てみたくなるのではないかなと思っています。
昨今では、いわゆるオタクソングの中であっても、声優でもボカロでもないVTuber/VSingerのジャンルが台頭しています。
自分もまだまだ勉強中ですが、AppleMusicやGoogle Play Musicを始めとするサブスクリプションサービスも相まって、来年は10選の中にも見え隠れしてくるのではないかなとワクワクしています。
来年も良き楽曲に出会えますように。
*1:三森すずこさんの「ヒカリノメロディ」で一気に好きになりました
*2:TrySailメンバーにチャイナドレスを着せた功績は大きいですが、スリットはもう少し深めがよかった（ワガママMIRROR HEART）
